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「かぜ」
レースのカーテン
踊らせて
さらりと部屋に
流れてきた
挨拶がわりに
あたしの頭
撫でている
部屋でくるくる
遊びはじめたおまえたち
あたしのため息を
仲間にいれてくれないかな
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第56号 2002年2月2日発行
「ガーゼ」
あたしの こころ ってところ
傷がたくさん
ずき
ずき
ずき
涙がしみて もっと
いたいよ
いたいよ
いたいよ
あなたがあたしを抱きしめてくれたら
いたみは消えるのに
やさしくやさしく抱きしめてくれたら
傷は消えるのに
ねぇ
あなたってば
「つぶや・き」
永遠なんて
ない
なんて
そんな怖い
こと
言わない
で
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第54号 2002年1月19日発行
「カヒナ」
シーツの上に大の字
なにか物足りなくて
頭の下に抱き枕
想像する
あなたの腕まくら
欲しい時に
あなたはいなくて
しかたないから
夢であなたから
腕まくら
腕まくら
・・・お昼寝・・・
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第52号 2001年12月29日発行
「逃避」
怖いものだらけだから
あなたと世界を創りたいの
白眼視なんかじゃ壊れない
そんな世界を創りたいの
咲いた花を踏みつけるような
こんな処に拒否反応示す肌
もう一人は限界だから
あなたと世界を創りたいの
不安だらけのあたしの
くだらない夢
叶うはずがないから
なおさら夢みる
現実に背を向けて
あなたが聞いたら笑うかしら
「放」
降り続く雪が重くて
あなたと過ごした日々が
押しつぶされそうだ
ひとりじゃ守れないよ
思い出は
もう
つぶしてしまおうか
涙と雪で
つぶして粉々にして
いつかは見える青空に
放ってしまおうか
白い雲に吸い込まれるように
放ってしまおうか・・・
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第51号 2001年12月22日発行
「風鈴」
なんでもない夏
あなたに会って
私の心に小さく音が鳴った
恋心に鳴る音
それは優しくて
私は祈った
天の川に
あなたとこのまま一緒にいれますよう
秋がきて
あなたは消えた
音も消えた
わたしはぼんやり空を見て
恋心を片づける
いつかまた鳴るよね
優しい音
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第50号 2001年12月15日発行
「月見草」
夜になったら
忍び込む
潤んだ瞳の
あなたと月光
受けいれるかは
雲次第
月を隠して
暗闇なら丁度いい
二人の遊戯が
真似されぬよう
暗闇なら丁度いい
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第49号 2001年12月5日発行
「庭先」
赤色と茶色の落ち葉の上に
猫が丸くなって座ってる
私も丸くなりたい
ゆったりと
あなたの膝の上で
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第47号 2001年11月21日発行
「夜顔」
あたしの乾いた唇を
濡らしたあの舌が恋しくて
頂戴よ
欠伸をする暇がないくらいの
接吻
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第46号 2001年11月14日発行
「青春」
昔の恋は古ぼけた
英和辞典にはさんだまま
Lのページに描いたハートマーク
めくるとあの時の想いがひろがって
せつなくなるから
今はまだ本棚の片隅
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第45号 2001年11月7日発行
「愛恋」
あなたを後ろから抱きしめてみた
背中からあなたの声を聞いてみた
「好きだよ」の言葉
あなたの胸の奥で響いてる
なんでもない仕草のようで
本当は待ち焦がれてた
あなたを抱きしめること
香りも雰囲気も変わりないあなた
愛してくれてる
その気持ちも変わりない
特別なあなた
接吻を
あなたの全て 私は愛してます
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第44号 2001年10月31日発行
「雨あがり」
ぼんやり咲いているピンクの薔薇と
ぼんやり浮きでた虹を
交互に見ながら
あたしは煙草の煙を吐く
「あの人がいてくれたら
なんでもない一日が
記念日になるのになぁ」
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第39号 2001年9月26日発行
「ののさま」
どうか お願い
あの人のやさしい微笑を
私だけに向けさせてください
どうか お願い
あの人の口から 低いあの声で
私の名前を呼ばせてください
私が幼かった頃から
あなただけは願いを叶えてくれたでしょう
近づいても 近づいても遠い
逃げ水のようなあの人を
この手で思いきり抱きしめさせてください
どうか お願い
ののさま
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第38号 2001年9月19日発行
「あたしの目」
なぜ閉じる?
なぜ閉じる?
あたしの目
あなたの愛撫はあたしの宝
決して見逃せないあたしの宝
なのに閉じてしまうあたしの目
感覚だけじゃ嘘っぽいから
残していって あなたの跡を
胸先
腰・・・
目に見えるあなたの「愛撫」
あたしの目の届くところに
残していって
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第37号 2001年9月12日発行
「私事」
虚言ばかり吐きだして
青空を曇天に変えてしまいました。
見えません。
もう
太陽は。
剃刀片手に生きている私の足元には花はなく、
未遂の心算をもらさず、のがさず
ゆらり
ゆらり
歩いているのです。
さしのべてくれる手には決して憧れずに。
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第35号 2001年8月29日発行
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