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「あこがれ 」
そう君は夢見ていたね
優しい母となることを
いつも話してくれたね
どんな子供を育てるか
そう君は願っていたね
みんなが幸福であれと
誰でも夢は持てるって
恥じらいと情熱の中で
人はみなどこかで繋がって
人はみな同じ夢を追うのよ
だのにみんながしらんぷり
そこにだけほとばしる夢に
そこだけにすこし風が散る
平凡で幸福をつかみたいの
それはたいへんなことでも
心が繋がる家族がほしいの
海原がうねり続けるように
風がいつも吹き続くように
太陽はまた登りくるように
わたしは憧れを忘れない
わたしは夢を見つづける
けっして私ははなれない
僕もいま夢見ています
みんなの心が繋がって
いつか大きくなれるよ
僕もいましがみついている
ボロボロになった夢でもね
忘れない言葉を宝物にして
みんなが本当はのぞんでいる
こころの時代を待っているよ
「なみだ」
その胸にそっと力をためて
君は笑顔を見せている
時雨が窓を叩いて濡らすように
心の内側が曇っている君がいる
ぬぐう窓には秋の雨
冷たい時雨に曇る窓
涙を流していいのにね
偽らなくていいのにね
優しい君はいなくても
今は泣いてもいいのにね
君の季節は涙が迎えて
君の季節は涙と別れて
人はみな錬金術師みたいだ
思い通りにいかないからね
そおして自分を見つけるよ
泣きながら見つけていくよ
泣いた分だけ発見をするよ
いま月に光り野で鳴く虫達
一生をかけて儚い夜に鳴く
僕は泣くことはしないけれど
心の涙を止めることがないよ
涙を流していいのにね
偽らなくていいのにね
今は泣いてもいいのにね
人は孤独に涙して
人は見つけるために涙する
人は愛することに涙して
人は後悔の涙を美しく流す
涙を流していいのにね
偽らなくていいのにね
今は泣いてもいいんだよ
涙を流して君を見つめて
思いっきり涙をながしてね
心から君を愛しているんだよ
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第67号 2002年4月29日発行
「冷たい春の物語」
それは失った時間の物語
ただ炎を灯し続けるため
焚きつけている残り香を
遠い漁り火に灯りを透かす
想い出が消えてしまうよ
次は何を灯していようか
君のこらえた涙にしよう
白波は僕が隠した叫び声
転がる流砂の想い出たち
いま手の中から落ちてゆく
漁り火に瞬き消えていく
見つめているのは一人きり
とつぜん涙が溢れきて
温もりがかき消えてゆく
それは冷たい春の物語
オホーツクの風に乗って
大切な物が失われてゆく
遠い送り火は水平線に
夏にはまたここへこよう
今日の欠片を拾いにこよう
涙を流しに来てみよう
「証(あかし)」
君は風に揺れて訪れた
僕に花香を振り撒いた
いつのことだったろう
知らない子供を抱き上げ
ありがとうを言ったんだ
生まれて来てありがとうを
僕には君がそんな人だった
広く大きくしなやかに
そんなことばかり考えた
僕は君で一杯になった
遠くの街で心を放って
君に届けと言ったんだ
愛は心が繋がりゆくことなんだ
それを教えてくれた人だった
君はこの春にも揺れて
僕に恋愛を振り撒いた
いつまでもいつまでも
僕を離しはしないよね
心をおしえてくれた人
愛することは生きている証だね
たくさんの繋がりに恋しているよ
みんなみんなそしてみんなみんな
生まれて来てくれて本当にありがとう
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第65号 2002年4月13日発行
「春一番」
戦争だった頃の願いを
悲しい少女が書きあげた
殺さないで憎まないで
許しあって元に戻って
紙飛行機に想いを託して
高い高い空のうえ
文字は空気に滲んでいった
春を告げる風
地球を何周しただろう
今年もここに春がきた
君の庭にも僕の家にも
とても綺麗に花咲いた
季節の風が歌ってた
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第64号 2002年4月7日発行
「さくら さくら」
落として初めて気がついた
優しかった貴方のぬくもり
見上げる私に季節の風花
頬にたくさん貼りついた
弥生のにおいが染み渡り
ほんのりほんのり歩いてた
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第63号 2002年3月30日発行
「こぶしの花」
なんど祈りをかさねたら
貴方は戻ってくるでしょう
好きだったよの言葉があれば
こんなに耳を澄ませはしない
私は散る華枯れる華
音をたてて落ちる花
いつか羅刹に変わっても
土になっても待っている
耳を澄ませて足音を・・・
近づいたなら離さない
貴方の心の曼荼羅に
寄り添うために生きるため
「少年」
色なき世界を彩り
静寂に耳を傾ける
時のうつろいを見つめ
無垢の希望に飛翔する
人に心をめぐらせて
そして涙を流してる
一度は人に捨てられた
そんな少年がむかしいた
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第62号 2002年3月23日発行
「寂夜白雪」
雪が降ってきた
音もたてずに降ってきた
白く白く舞い降りる
喧騒ゆがむ街中を
君の中の悲しみを
振り出しに戻すため
雪が降ってきた
夜の光りと降ってきた
白く白くかえるため
夕べの出来事を
悲しいわかれを
飾ってしまうように
雪は舞い降りる
あまたのことを染め上げる
白く白く降り積もる
愚かな愚かな僕を
汚れてしまった人達を
もう一度を知らしめて
雪はやむことだろう
かりそめの世界を作った後に
白く白く残ることだろう
歩き出す人達がいるから
踏みしめられるために
いつかとけゆくまで
「藍く藍く染まれ」
吹きぬける長き風の道
君との出逢いのように
白く白く澄み渡る地平線
たじろいでいた僕の影
この空は知っていたんだね
遠いあの場所で僕らは繋がる
平野を乗り越ヘ足跡を残し
大地の果てにまた交わる夢を
雪に煙る森林を抜ける道
愛を知ったときのように
広く広く大きな世界
夢を追った藍き青年よ
あの人は天高く遠くとも
見えない空間が阻んでも
平野に残る足跡を知り
遠くあの地に待っている
しばれる果てしなき道
生きていくことのように
美しく輝きを増す大地
夢に敗れた旅人たちよ
この世界はいつまでもある
届くことなき遙空の下にも
青く広がる世界は見えるよ
心は遠く結ばれる時がくる
白く白く澄み渡る世界よ
あの藍を映しあの藍に染まれ
いつか僕らを包んでおくれ
遠く地平に歩みゆく人達を
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第60号 2002年3月2日発行
「僕は君と海が見たかった」
あの時、僕は君と海が見たかった
I present to you of a first love who continue loving even now.
揺らめく焚き火の炎に
もどかしく打ち寄せる白波を見ていた
サウンドオブサイレンス
僕は大自然のささやきの中
もう一度 幻想を追いかけている
西に浮かぶ満月に追いやられて
真空に輝くカシオペア
はっきりと舞い上がる僕がいる
見つめる刹那と見つめ返す刹那
確かに時は自由にさ迷っていた
今 もう一度・・・
もう一度君がいたら
僕は話続けることが出来る
もう一度君がいたら
大切なことを教えられるのに
もう一度君がいたら
僕は謝る事が出来るのに
今 もう一度
僕は君と海が見たかった
「海のように君を愛したい」
海のように君を愛したい
時のとばりが降りてきて
逃げるように車を飛ばす
たどりつくのは僕の場所
静かにざわめく岩のイス
光りを探して見えなくて
夕闇を一人待っていたよ
海になにかを聞いていた
歩み寄る神秘に憧れる
光りが少し見えてくる
波は僕を洗い尽くすよ
光りの魔法が疾駆して
夜を飾ってしまうとき
海のホタルが輝きだす
大きさに怖くなるんだ
小さな僕をなぐさめて
月に願いをかけている
僕は君が好きです心から
大きな笑顔が大好きです
僕も大きくしてください
清かな心をくれますか
僕に自信をくれますか
僕に笑顔をくれますか
僕を信じてくれますか
僕に資格はありますか
僕に力を与えてください
たどりつけない営みのなか
僕は君に歩み寄ろうとしてる
いま貴方のことを愛しています
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第58号 2002年2月16日発行
「想い出が積もる街」
ふるさと札幌は遠い街
風が行き交う白い街
人が落とした想い出が
とても優しく積もる街
一人きりでもかまわない
心が悲しく痛んだら
いってご覧よあの街へ
涙が小さく消える街
風に心をなびかせて
暮れゆく街を覗いてごらん
ふるさと札幌は僕の街
夢が行き交う光りの街
心を覆う寂しさを
とても優しく包む街
思い出してもかまわない
貴方は貴方でいるように
歩いて生きたいあの街を
たたずむ人を照らす街
いまマフラーをなびかせて
自分を見つけてみてごらん
通りすぎたもののなか
笑顔は再びよみがえる
ふるさと札幌は遠い街
風が行き交う白い街
人が落とした想い出が
とても優しく積もる街
2002・02・09 TAMON
「白い風に乗って」
いま白い風が駆抜けていく
大きなその瞳を細めながら
君は背を押されるように
朝陽に目覚めた空を飛ぶ
つかむことの出来ないもの
柔らかな雲を見送りながら
笑顔で手を振れるんだね
この空間にはなにもなかった
ただ貴方がそこに生まれたから
この空はどこまでも続いてる
ただ貴方の夢がとても大きいから
苦しみにあっても困難にあっても
ただもらった羽毛を繋ぎ合わせ
君はいつまでも信じていたね
心から弾け出て生まれた世界
いま風をうけた翼は舞い上がる
愛という名の雲を目指し飛ぶよ
幼いときかなえられなかったこと
手を伸ばしても届かなかったもの
両手がいっぱいになっていく
ただ貴方が白い風に乗れたから
いま白い風が駆抜けていく
大きなその瞳を細めながら
君はしなやかに羽ばたいて
希望に目覚めたこの空をゆく
「伝説」
静かにとても静かに
時は移ろいでは流れる
歯を食いしばって歩く人
どうしてそんなにまでも
生きることを求めるの
砂塵吹きすさぶタクラマカン
心の宝石を求めてやまぬ
ガンダーラへの旅人達よ
安らぎを胸に輝かせて
信じて信じているから
人は夢を捨てはしない
僕らはいつも歩いていよう
なにがあってもあるいて行く
歯を食いしばって
あの日の約束を忘れない
繋がった心を求めている
夢に溢れた少女の君よ
僕の足跡を見つけておくれ
僕らは捨てることがない
僕らは心を広げていこう
僕らは信じ続けよう
タクラマカンに消えた旅人よ
愛することをつないで
愛することをあきらめない
僕らはそういうふうでいるよ
2002・02・03 TAMON
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第57号 2002年2月9日発行
「泡沫(うたかた)の舞 」
暗く沈む雪の防波堤
耳に刺さる風は鳴る
塩辛き飛沫をおくる
泡沫(うたかた)は舞い踊る
光りに踊る走馬灯に似て
幾度も寄せては離れるよ
シベリアへ向かう船
霧笛を残すまま遠く
輪郭の思い出となる
暗く沈む吐息を吐いて
悲しき自由をもてあそぶ
心は海へ落ちていくよ
うたかたの恋は消ゆ
儚き人の世に輝いて
流れいった願い星よ
僕はどうして生きていこう
貴方を想うまま焦がれ
貴方の形をしまっておこう
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第55号 2002年1月26日発行
「冬の人」
想い出詰まった綿帽子
春待つぼたん雪が降る
大好きだった貴方を想う
終わることなき囁きで
心の中に広がった
白く綺麗な綿帽子
いつも夢見るぼたん雪
僕は貴方を追っていた
ふわふわ輝くぼたん雪
ホタルのような綿帽子
貴方をそっと触れてみた
知らなかったよ冷たいよ
にわかにそれは溶け消えた
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第54号 2002年1月19日発行
「僕が愛した人」
僕が愛した人は丸顔だった
あの人は心配性だった
あの人は泣き虫だった
でもあの人は強かった
僕が愛したあの人は色白だった
ガンバッテねっていっていた
手紙を書いてくれていた
下手な料理を作ってくれた
心に残るその人は優しかった
別れの時に泣かなかった
誰にもそれを言わなかった
終わりに僕を抱きしめた
そして最後にずっと立っていた
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第41号 2001年10月10日発行
「愛しき人へ」
君よ愛しき人よ
魂を取り戻し給へ
深き暗黒に紡がれる
想い出の糸を断ち切り給へ
あの人が貴方を愛したように
違う誰かを愛しているならば
君は速やかに救われるよ
星よ瞬く星たちよ
貴方の輝きを君に与え給へ
その透き通る悠久なる命
一瞬の生命を君が心に注ぎ給へ
その両手からこぼれ失った
いくつかの夢という宝石達
僕が拾い集めていくよ
炎よ潔い父性よ
君が魂を照らし給へ
その温厚なかげろう
温もりをもって君を包み給へ
貴方が落とした雨のような涙
僕が織り成す希望の綿布で
いつかきっと吸い取るよ
海よ広大な母性よ
君が未来を語り給へ
閉ざされし夕夜を受け入れ
希望の朝に微笑み給へ
くじけた心を抱きあげてあげよう
一緒に少し前を指して見よう
君の顔が輝くようになるよ
明日も逢えるね迎えにいくよ
扉を少しだけ開けておいて
僕は何度でもノックするから
【Write-Up】文芸サイト応援マガジン 第33号 2001年8月15日発行
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